古いファイルがHDDから出て来たのでモーション作成について思い出しながらプラス今までに思いついた事を覚え書き。
単純な軟体モデルのボーンアニメーションなんですが。


左と右の画像の違いがお分かりいただけるでしょうか?
どちらも4つの関節を25度ずつ振っているのですが、左は
全ての関節を全く同時に、右は
根元から順番に曲げています。
実際現実に存在するものに例えるなら左は
自分の筋肉で体を曲げる生物、右は
ただ重力と慣性に身を任せて揺れる非生物といった所でしょうかね。
さて、こうして2つ並べて見た場合
どちらが自然な動きに見えるでしょう?
それぞれの性質が違うのが前提としても左は
やや不自然な気がしませんでしょうか。実際右の方は現実の風にヒラヒラそよぐ紐の挙動とそう大きな違いは無いはずです。それと比べて、左の方は現実の・・・例えば釣り針に付いてるミミズかなんかに比べると決定的な違いがあります。
それはもし左と同じ動きをするには反動も遠心力も無く一番上は全く動かないように完全に固定されてる状態・・・つまり
質量がゼロでなければ出来ないからです。当然現実にそんな事はあり得ませんから、
見た目にも不自然に感じる訳ですね。

実際にある程度の重さがあれば恐らくこんな動きになるはずです。だいぶ
ミミズ感が増したと思います(笑)
体を動かした反動と姿勢変化による重心移動で上の方は逆の動きになるのが見て取れますでしょうか。
まとめると
全ての関節を同時に動かしてしまうとその反動で体全体がブレてしまう・・・つまり力学的にロスが生じてしまうという事。実際に
自身で力を加えて無さそうな上右のものと比べても先端の動きは小さく遅い事が分かると思います。
付け加えてもう一つ、CG上では質量ゼロにする事も可能なのでその場合は上左のように
現実にあり得ない動きになってしまう・・・つまり見ていて不自然な、違和感を感じるモーションになってしまうという事です。
どちらにしても
意図的にやってはならない事なのですが実際にこういう動きをしてるモノの多い事多い事。プログラム的に一番簡単な方法だからでしょうか現実のロボットとか工作機械もこの動きをしてるのがほとんどです。
長くなってきたので今日はこの辺にしときます。次回の
ぼおん式モーション作成メソッド・ベーシックワン〜おっぱいの揺らし方〜でお会いしましょう!(笑)続くのかこれ